2つのキャンパスに通うということ

Firmarksのレビューを書いてる女とは付き合いたくない。どうも横チンです。

 

突然ですが、僕は完全中高一貫校に通ってたにも関わらず中学と高校が別の校舎でした。担任団や同級生は変わらないのに、全く別の校舎に通うのです。これは中高一貫校の中でもかなり珍しいケースだそうです。

 

兵庫県の学校だったんですが、中学は海のすぐ近くで高校は山の中。直線距離にして約5km、徒歩1時間半くらいでしょうか。海と山が近いという阪神地域の特徴がわかりやすく反映されていました。中学までは海沿いの学校に通うけれども、高校に上がってからは山道を歩いたりタクシーに乗って(後述)通学するという具合でした。

 

しかも、校則も正反対でした。

中学までは

・黒の学ラン

・寄り道禁止

・当然スマホやゲームも持ち込み禁止

・補修や居残りも多々あり、宿題も多い

という校則だったにも関わらず

高校からは

・金髪やピアス含めて私服で登校

・買い食いも自由

スマホやゲームも持ち込み自由

・学業も完全放任主義

という学校としての根底が覆るくらいの正反対ぶりでした。

 

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これが山の上にある高校の校舎からの景色、僕が一番好きな景色です。

 

また前述した通り高校ではタクシー通学も自由で、山道を歩きたくない時は必ず最寄駅からタクシーに乗ってました。このクソ坊ちゃんが!と罵られそうなので言い訳しておきますが、タクシーワンメーターで相乗りするので1人160円程度の出費でタクシーに乗れたのです。

 

私立の中高一貫に通わせてもらえる時点で勿論お坊ちゃんの集まりだったことに間違いはないのですが、タクシーでワンメーターに乗れるかどうかというのが僕らの朝の関心事の一つでした。

 

というのも最寄駅から学校の門までの距離はちょうどタクシーワンメーターからちょっとはみ出すくらいの距離だったので、ワンメーターで済ませてくれるタクシー運転手さんもいれば絶対に追加料金を毟り取ろうとしてくる(といっても1人20円くらい)運転手さんもいたのです。

 

毎朝のようにタクシーを使っているとタクシー運転手さんの顔も覚えてくるもので、タクシー列に並んでる段階で「あの運転手はあかん」といって同じ列に並ぶ後輩に先を譲るふりをして追加料金から免れたりしてました。

 

その中でも特にくせ者の運転手がいました。

その名もシライさん。

 

タクシー内の会話が盛り上がればワンメーターにしてくるし盛り上がらなければ絶対に追加料金を払わせるという謎のルールを持つ人でした。

 

僕はシライさんの孫の情報から和菓子の好みまで把握して、会話を盛り上げるために必死でした。そのため追加料金を取られたことは一度もなく、シライさんがタクシー列にいた場合は必ず僕が対処するという謎のしきたりがありました。

 

これが西宮市におけるシライという技です。

 

シライです…!

どんなオチやねんというツッコミは流しつつ、とりあえず僕は二つの校舎に通ってました。校風も相まって高校生活はそれはそれは遊び呆けた楽しい日々でした。

 

特に僕は高校への進学を諦めようとするくらい成績が悪く自分の学校を嫌ってました。そんな中三のタイミングで当時の担任が「横チンくん!高校からの景色はな、ほんまに綺麗なんやで。一回高校に行ってみんか?」という言葉をきっかけに高校に進学し、自分の特性に気付いたり友人や恩師といったかけがえのない宝物を作れたのです。中学までは引きこもりがちで戦国無双ばかりやってて内向的だった僕ですが、高校に入りシライを出来るくらい外向的でおしゃべり好きな自分になれたのです。

 

その分ちゃんと二浪するわけですが

 

そんなこんなで現在通う大学に入った僕ですが、大学でも二つのキャンパスに通うことになります。

 

二回生までは神奈川県にあるキャンパスに通い、三回生からは港区にある都心のキャンパスに移るのです。

最初のキャンパスで一留した僕は四月から都心のキャンパスに通っています。

 

中高そして大学でも2つのキャンパスに通う僕ですが、この制度は自分の性にあっていて気に入ってます。バイトを30種類以上経験するような飽きっぽい僕ですが、2つのキャンパスに通うというのは当たり前ながら環境がガラッと変わって良いものです。

 

二回生までのキャンパスはサークル中心で高校のような雰囲気も漂いますが、三回生からのキャンパスは院生や研究者、そして就活や社会への旅立ちを控えて少し大人びた顔で歩く三四回生で溢れています。この冷たい感じが嫌いという人もいますが、僕は「あぁ、皆各々の領域で頑張ってるんだなぁ」と想像し楽しく歩くだけで何か心が温まるのです。

 

また、キャンパスが変わるのに合わせて都内に引っ越し自転車で通学しています。都心での生活は格別です。渋谷や下北沢で終電を逃しても最悪歩いて帰れるし様々な面でも心の余裕が違います。

 

もちろん神奈川県での生活も楽しくサークルやバイトに打ち込めたのですが、これからの大学生活は中高までの日々や一二回生の頃に蓄えたものでより色んな体験をしたりゆくゆくはなるであろう社会人になることも見越してアウトプットしていけたら良いなと思っている訳です。

高校に入ってシライが出来るようになった高校生の頃のように。

このブログでもそんなことを発信していけたらなと思っています。

 

もちろん一つのキャンパスにじっくり通うのも当然良さがあると思いますが、2つキャンパスに通うということに親しんでいる自分からの意見でした!